『終活』の上級資格者が語る! 『終活』初心者に寄り添うお助けブログ゙! の第五弾となります。
これまで「背景」「医療」「介護」「葬儀」に関して書きましたが、今回は「お墓」がテーマとなります。
葬儀、初七日、四十九日が終わったころ、「お骨」はどうしたら?「お墓」は?など色々と考えることが増えてきます。
私の体験では・・・
何とか葬儀と初七日が終わり、とりあえず四十九日まで「お骨」を家に収めていました。その時はまだ体の元気な母が、「お墓」どうしょうかな・・・と独り言のように言ったのは記憶にあります。私は、「お墓か・・・また時期をみて考えようか」と、とりあえず答えたのではないかと、かすかに記憶があります。
しかし1年程度先送りしてようやく・・・これが現状でした。
現在の「お墓」事情について調べてみました。
お墓(供養)事情
お墓の形態
お墓について若い人で日ごろから考えている人は少数派ではないでしょうか。私の年代(50代)では、子供のころからお盆などに親戚が集まりお墓詣りをするのは当たり前でしたが、今は親戚一同が集まる機会も少なくなっているのが現状ではないでしょうか。
また、先祖代々のお墓があり、自分(家族)も行く行くはそのお墓に入る、と決めている人は問題はないかと思いますが、そうでない人は一度「自分のお墓」について考えてみることをお勧めします。
参考までに、代表的なお墓の形態を下記に記しました。
①祀墓(代々墓):墓碑を一基だけ建て骨を納める度に墓誌(霊標)か墓碑に戒名や法名を列記し代々祀っていく形態の墓。
②個人墓:個人専用となっている形態の墓。
③比翼塚:夫婦二人の墓。
④団体墓:団体に貢献した人々の墓。
お墓の種類
お墓の形態を決めるのと同じく、墓地の種類を決めるのも大切となります。種類により管理運営や金額などもまちまちであるので、地元の情報をよく確認するのが大切となります。
一般的な墓地の種類を下記に記しましたが、最近の新たな傾向として、樹木葬や散骨(海、山など)の希望も増えているようです。
①公営墓地:地方自治体が管理・運営している霊園です。
②民間墓地:運営委託を受けた民間企業によって、管理・運営されている霊園です。
③寺院墓地:寺院が管理運営する檀家専用の墓地です。
④永代供養墓:後で合祀(複数の方の遺骨をまとめて収蔵)するタイプと、最初から合祀するタイプがあります。
⑤納骨堂:骨壺に入れた遺骨を安置しておく建物、納骨方式としては、ロッカー式・棚式・仏壇式・お墓式に大別されます。
⑥樹木葬:墓石の代わりに樹木を墓標とする墓のこと。樹木墓地、樹林墓地とも呼ばれます。
*有名なところでは、市原悦子さんが2019年、千葉県袖ケ浦市のお寺の樹木葬墓地にされています。
⑦散骨:遺骨を粉状にして海や山、宇宙などにまくこと。
*有名なところでは、海⇒石原 裕次郎(湘南) 荒井 注(オーストラリアケアンズ) 立川 談志(ハワイ他)
*散骨は、死体等遺棄罪(刑法190条)と墓地・埋葬等に関する法律(墓埋法)に触れるのかという問題があります。しかし死体等遺棄罪は、死体などをそのまま放置したり、捨てたりすることを罰する法律であり、粉砕した遺骨がこれにあたるとは考えにくく、墓地・埋葬等に関する法律についても、墓地・埋葬等の扱いについて定めた法律のため、散骨の禁止には触れていません。
葬送のための祭祀として節度をもって行われる限り、法律上は問題ないと考えられています。
⑧共同墓地:小さな地域団体で管理運営を行い、現在では勝手に共同墓地を作ることはできません。
⑨みなし墓地:墓地埋葬法(昭和23年制定)が施行される前から現存するお墓です。
お墓には、それぞれにメリットデメリットがあり、よく理解して決めるのが大切です。また最近はペットと人の共葬墓地が新トレンドになっています。
*あくまで「人の墓」であり、ペットの骨は「故人の副葬品」として収められる。運営管理は「墓地・埋葬等に関する法律」で認可された宗教法人などが行うため、永続性が確保されている点が特徴です。
お墓終い
ご先祖の遺骨を合祀墓など永代供養墓に移し、墓石を撤去し、区画を更地にして返還し、永代使用権を返納します。
超高齢化や少子化の影響で、お墓の管理ができなくなり、「お墓終い」をされる人も多くなっています。特に若い年代ではお墓に対する意識が必ずしも高くないため、煩わしさを感じることも多いようです。
「お墓終い」をすると、管理費用などがなくなりますが、墓終い費用がかかります。
お布施
仏事の風習として、お布施があります。お布施とは、僧侶へ読経や戒名を頂いた謝礼として金品を渡すことです。
お布施は、宗派や地域によっても金額はまちまちですが、全国平均:23万円(東京都:43万円)となります。一度あなたご自身の地域での相場を確認されるのをお勧めします。
まとめ
お墓は一生に一度の決め事です。まずは、事前に家族で話し合うことが大切ではないでしょうか。できれば生前に確認するのが一番良いと思います。
私もいまさらですが、生前に父の意向がわかっていたらと思います。ただ、なかなか話し合うきっかけもないのが現状ではないでしょうか。
あまり堅苦しくなく、お盆や年末年始など家族が集まる機会に、エンディングノートなどを活用して、色々と希望など記入しておくと、いざというときに困らないのではないでしょうか。因みに以前は、「エンディングノート」という言葉もありませんでした。
私も2冊エンディングノートを準備しました。母と私用です。
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